世界遺産まとめサイト

世界遺産 | SEKAI ISAN - THE WORLD HERITAGE

エクアドル 世界遺産 南アメリカ

ガラパゴス諸島

Galapagos Island

更新日:

Bartolomé Island, Galápagos
Bartolomé Island, Galápagos / p.j.k.

外界から隔絶された動植物の楽園ガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島は、エクアドルから西へ1,000km離れた太平洋上に位置し、45,000km2の広大な地域に点在する13の大きな島と6の小さな島、岩礁で構成されている。

1535年、パナマのスペイン人司教トマス・デ・ベルランガがペルーへ航行中に遭難し、漂着したときに偶然発見された。島で生息していた巨大な亀から「Insulae de los Galapagos(亀の島々)」と名付けられた。

1835年、ビーグル号に乗りガラパゴス諸島へやってきたチャールズ・ダーウィンは、5週間、島の動植物について研究。1859年に出版された「種の起源」に最も影響を与えたのはフィンチの研究で、フィンチが島ごとに独自の進化を遂げていることに気づき、自然選択説の基礎を築いた。

1959年にガラパゴス諸島はエクアドルで最初の国立公園に指定され、1978年、世界遺産登録基準(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)が認められ、最初の12箇所のうちの1つに選ばれた。2007年、外来種の侵入、観光客の増加、乱獲により危険リストの登録された。2010年、IUCNがまだ改善の余地があるとして、危機リストからの除外に反対したが、世界遺産委員会によって、エクアドル政府の保護・改善の努力を認め危機リストから削除された。

ガラパゴス諸島の観光スポット

チャールズ・ダーウィン研究所 / Charles Darwin Research Station

Sign for the Charles Darwin Research Station
Sign for the Charles Darwin Research Station / danielle.golon

1964年にチャールズ・ダーウィン財団によって設立された施設。ガラパゴス諸島の環境と生物多様性の保全を確保するための科学的研究をしている。
ゾウガメの羽化、飼育、保護活動も行っている。

チャールズ・ダーウィン研究所 / Charles Darwin Research Station
住所:住所:Av. Charles Darwin s/n, Puerto Ayora, Galápagos, Ecuador
電話番号:(593) 5 2526-146/2527-013
URL:https://www.darwinfoundation.org/en/

トルトゥーガ・ベイ

Iguana Bay
Iguana Bay / dcdc887

トルトゥーガ・ベイはサンタ・クルズ島にあり、白い砂浜が長く続くビーチがあり、たくさんの野生動物と出会える場所です。プエルト・アヨラからビーチまでは遊歩道を使って1時間くらいの距離にある。ここではウミイグアナとガラパゴスベニイワガニ、フラミンゴ、アオアシカツオドリを見ることができる。

ガラパゴス諸島に生息する動物

ガラパゴスゾウガメ / Galápagos tortoise

Galápagos tortoise
Galápagos tortoise / p.j.k.

ウミイグアナ / Marine iguana

Marine Iguana
Marine Iguana / puliarf

リクイグアナ / Galapagos land iguana

Galapagos Land Iguana on the Move
Galapagos Land Iguana on the Move / A.Davey

ダーウィンフィンチ / Darwin's finches

Galapagos
Galapagos / szeke

ガラパゴスペンギン / Galapagos penguin

Penguin Hike
Penguin Hike / peter_swaine

アメリカングンカンドリ / Magnificent frigatebird

Magnificient frigatebird trying to attract a female
Magnificient frigatebird trying to attract a female / kuhnmi

ガラパゴス諸島でのルール

・指定されたルートから外れない
・動物の邪魔をしたり、植物や岩を動かしたりしない。
・有機物を島へ持ち込まない、または島から島へ輸送しない。
・探索するときはナチュラリスト(ガイド)の指示に従う。
・動物に餌を与えない
・食べ物を持ち込まない
・休息中の動物、巣に近づかない
・喫煙、飲酒、キャンプファイヤーは禁止
・携帯電話、衛星電話の使用は禁止
・ガラパゴスのもので作られた商品を買わない(木彫りはOK)

ガラパゴス諸島の登録基準

登録基準(ⅶ)
ガラパゴス海洋保護区は、サンゴ、サメ、ペンギン、海洋哺乳類など、豊かな生物が生息する水中野生生物のスポットである。ダイバーに同伴するほど人間に馴染んだ多様な海洋生物とのダイビングを体験できる場所は、世界でも他にない。また、水中地形の多様性は、このサイトの付加価値であり、世界のどこにもないユニークな景観を生み出している。

登録基準(ⅷ)
この諸島の地質は海底から始まり、生物学的プロセスが継続する海面上に現れる…。ナスカ、ココス、太平洋の3つの主要な構造プレートが海の底で合流しており、これは地質学的に重要な関心事になっている。ほとんどの海洋群島と比較して、ガラパゴスは非常に若く、最大かつ最も若い島であるイザベラ島とフェルナンディナ島は100万年未満で、最も古い島であるエスパニョーラとサンクリストバルは300万年から500万年の間のどこかである。西側の若い火山地帯と東側の古い島々の進化を示す場所。最近の火山噴火、小さな地震運動、侵食など、進行中の地質学的・地形学的プロセスは、ガラパゴス諸島の起源のパズルに重要な洞察を与えている。このような地質学的・地形学的特徴の完全な連続性を保護できる場所は、世界でもほぼ他にはない。

登録基準(ⅸ)
ガラパゴス諸島の動植物の起源は、1839年にチャールズ・ダーウィンが「ビーグル号の航海」を発表して以来、人々の大きな関心事となっている。ガラパゴス諸島は、生態学的、進化学的、生物地理学的なプロセスが、特定の島々や諸島全体の動植物にどのような影響を与えているかを示すほとんど唯一の例である。ダーウィン・フィンチ、モッキンバード、陸貝(カタツムリ)、オオカメ、そして多くの植物や昆虫のグループは、今日でも続いている適応放散の最良の例のいくつかを示している。同様に、東太平洋の3代潮流の合流点に位置し、エルニーニョなどの気象現象の影響を受ける海洋保護区は、大きな進化的影響を及ぼし、変化する条件下での種の進化について重要な手がかりを与えている。海鳥、ウミイグアナ、アシカなど、島の野生動物の多くが海に直接依存していることがよくわかり、陸と海の世界を切り離すことのできない関係となっていることがわかる。

登録基準(ⅹ)
海洋性の若い島々としては比較的種の多様性が高く、ゾウガメやイグアナ、世界最北のペンギン、飛べないウ、歴史的に重要なダーウィン・フィンチやガラパゴス・モッキンバードなど、象徴的な分類群も含まれる。また、ガラパゴス諸島には、約500種の維管束植物のうち、約180種が固有種であり、スカレシア属をはじめとする多くの属の固有植物が分布している。また、陸生哺乳類は12種(うち11種が固有種、10種が絶滅危惧種)、爬虫類は36種(すべて固有種、ほとんどが絶滅危惧種)で、この中には世界で唯一の海洋イグアナも含まれている。同様に、海洋動物相も多様性と固有性が非常に高く、2909種の海洋生物が確認されており、固有率は18.2%である。注目スべき海洋生物は、サメ、ジンベイザメ、エイ、クジラ類など。また、海洋生物と陸上生物(アシカ、海洋・陸上イグアナ、海鳥など)の相互作用も格別である。最近の深海生物群集の探査は、科学に新たな成果をもたらしつ続けている。

ガラパゴス諸島へのアクセス方法

Aero Mexico, Boeing 787-8 XA-AM NRT
Aero Mexico, Boeing 787-8 XA-AM NRT / masak2_ukon

現在、日本からエクアドルへの直行便はないので、アメリカやカナダ、メキシコ経由で入国することになる。アメリカを経由する場合は、アメリカン航空、ユナイテッド航空などを利用し、テキサス州ダラスやロサンゼルスなどを経由し、キトへ。カナダ経由の場合は、エア・カナダを利用し、トロント経由でキトの空港へ。ガラパゴス諸島には2つ空港があり、バルトラ島へ行く場合はキトから、サンクリストバル島へ行く場合は、グアヤキルから直行便が運行している。所要時間は乗り継ぎ時間も合わせて30時間は超える。

※アメリカを経由する場合は、ESTA(電子渡航認証システム)、またカナダを経由する場合はeTA(電子渡航認証)の取得が必要になります。



ガラパゴス諸島のホテル情報

ガラパゴス諸島のホテルは3,000円台から選べる。
その他に、クルーズ船に泊まる方法もあり、20名乗りの小型船から100名以上の大型船まである。価格は4〜6泊で20万〜50万(ツアー代金を含む。入島料は別)。

ホスタル・ミコニア(Hostal Miconia)
アリアナズ・ガラパゴス・オスタル (ARIANA´S GALAPAGOS HOSTAL)
ホスタル・ゴセン (Hostal Gosén)
ガラ・ハウス・ガラパゴス (Gala House Galápagos)
ザ・ウッドゥン・ハウス・ロッジ (The Wooden House Lodge)

ガラパゴス諸島までの旅の予算

日本発のツアーは30万〜130万円。クルーズ船を利用するプランは高額になっている。

個人旅行の場合(キト発のツアーに参加)

ナチュラリスト(ガイド)なしでは観光ができないので、現地でツアーに参加することになります。島と島の移動にも時間がかかるため、高額にはなるがスムーズに観光するのにクルーズ船がおすすめです。

1回乗り継ぎ(29時間31分)往復航空券 / アエロメヒコ航空
羽田→トロント(カナダ)→キト(エクアドル)=135,000円

宿泊代
キト2泊(5,000円〜)✕2泊=10,000円

現地ツアー代金
クルーズ船滞在プラン(300,000円〜)

合計445,000円(最安値で計算)

バルトラ空港発のツアー
【ベルトラ】ガラパゴス諸島4泊5日ツアー デイクルーズ or ダイビング付き<宿泊込み/英語ガイド>(2,190USD〜)
【ベルトラ】ガラパゴス諸島3泊4日宿泊付きツアー☆トルトゥーガベイビーチ&ロベリア島観光と1日フリータイム!<英語ガイド>(555USD〜)

基本情報

エクアドルの基本情報

-エクアドル, 世界遺産, 南アメリカ
-,

Copyright© 世界遺産 | SEKAI ISAN - THE WORLD HERITAGE , 2024 AllRights Reserved.