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シミエン国立公園

Simien National Park

更新日:

Simien Mountains, Kingdom Of GondarSimien Mountains, Kingdom Of Gondar / Rod Waddington

希少な野生動物が生息する「アフリカの天井」シミエン国立公園

エチオピア北部にあるタナ湖の北東約110kmの位置にあるシミエン国立公園。200km2の広大な大地が広がり数百万年にわたる大規模な浸食でできた深い渓谷が1,500mを超える鋭い絶壁を形成し壮大な風景が広がっている。エチオピアで最高峰のラスダシャン山を有し、4,000m級の山々が連なっていることから「アフリカの天井」と呼ばれている。1969年に国立公園に指定され、法律の下保護されている。

エチオピア固有の動植物が数多く生息し、絶滅危惧種である野生のヤギ、ワリアアイベックスの生息地でもある。ワリアアイベックスはヨーロッパの固有種で、昔はヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が陸続きであったことを証明する。

その他に世界で最も希少だと考えられているイヌ科の絶滅危惧種エチオピアオオカミやゲラダヒヒ、ヒゲワシが森林限界を超えた高地に生息している。

1978年、シミエン国立公園は世界遺産登録基準(ⅶ)(ⅹ)が認められ、最初の12箇所のうちの1つに選ばれた。

1990年代ごろに周辺人口の増加により、密猟や道路建設、公園内の禁止地区で農牧地化が進んで野生動物が絶滅寸前になり1996年に危機遺産リストに登録された。
2017年、ポーランドのクラクフで開催された第41回世界遺産委員会で、公園の保全が改善されたことを確認し危機遺産リストから削除された。

ラスダシャン山

Simien Mountains National Park, Ethiopia.Simien Mountains National Park, Ethiopia. / A.Davey

エチオピア最高峰、アフリカで4番目に高い山。標高4,550m

シミエン国立公園内に生息する動物

ワリアアイベックス / Walia ibex

Walia ibex (Capra walie)Walia ibex (Capra walie) / Lip Kee

ヤギ属に属する哺乳類。アイベックスの生息地としてはエチオピアが最南端。人工の増加による生息地の減少、密猟などにより減少し絶滅危惧種に指定されていたが、1990年代後半、周辺人口の減少により個体数が増加し、絶滅危惧種からは除外された。

ゲラダヒヒ / Gelada baboon

Gelada watching in the Simien Mountains National ParkGelada watching in the Simien Mountains National Park / Lip Kee

哺乳綱霊長目オナガザル科ゲラタヒヒ属。エチオピアの高地にのみ生息。胸のあたりに毛がなく赤い皮膚が露出しており、「the bleeding-heart monkey」とも呼ばれている。

ヒゲワシ / Bearded vulture

Bearded Vulture - Giant Castle 010001Bearded Vulture - Giant Castle 010001 / fveronesi1

鳥綱タカ目タカ科ヒゲワシ属。

シミエン国立公園の登録基準

登録基準(ⅶ)
エチオピア高原の北限に位置し、エチオピア最高峰のラスダシャンを含むシミエン山地の一部である。シミエン山地の起伏に飛んだ台地は、何百万年もの時間をかけて侵食され、断崖絶壁や深い渓谷を形成し、類まれな自然の美しさを誇っている。高さ1500mに達する断崖もあり、北側の断崖は約35kmにわたって続いている。北、東、南は深い渓谷に囲まれ、眼下には険しい渓谷のような低地が広がり、広大な眺望が楽しめる。シミエン山地の壮大な景観は、アメリカのグランド・キャニオンに匹敵すると言われている。

登録基準(ⅹ)
この土地は、生物多様性の保全にとって世界的に重要な意味を持っている。アフロアルパイン植物多様性センターと東アフロモンテン生物多様性ホットスポットの一部を形成し、世界的に絶滅の危機に瀕している多くの種が生息している。公園の崖地は、シミエン山地特有の野生のヤギである絶滅危惧種ワリア・アイベックスの主な生息地となっている。また、世界で最も希少なイヌ科動物であるエチオピアオオカミ(またはシミエンフォックス)やアフロアルパインの草原や熱帯に生息するエチオピア高地固有のゲラタヒヒなども主要な種として知られている。大型哺乳類では、アヌビスヒヒ、ハマドリアスヒヒ、クリプスプリンガー、ゴールデンジャッカルなどが生息している。また、この公園は、中央エチオピア高地の固有鳥類地域の一部を構成する重要鳥類地域でもある。公園内には、20種以上の大型哺乳類と130種以上の鳥類が生息している。また、エリトリアやエチオピアの固有種である小型哺乳類5種と鳥類16種、さらにハゲタカの一種であるヒゲワシの重要な個体群が生息している。この公園の豊かな生物種と生息地は、高度、地形、気候の多様性の結果、アフロモンタンとアフロアルパインの生態系を形成している。

シミエン国立公園へのアクセス方法

Boeing 737-860(w) ‘ET-APF’ Ethiopian Airlines
Boeing 737-860(w) ‘ET-APF’ Ethiopian Airlines / Hawkeye UK

エチオピア航空でタイのバンコク(7時間20分)、エチオピアのアディス・アベバ(8時間40分)を経由してゴンダール(1時間10分)まで行く。そこから公園入口の町デバークまではバスで2時間弱。乗り継ぎ時間も合わせてトータル22時間くらいかかる。

シミエン国立公園周辺のホテル譲歩欧

Simien Lodge, Ethiopia
Simien Lodge, Ethiopia / A.Davey

ホテルは公園入口の町デバークにシミエンパークホテルがある。施設がかなり傷んでいるので、気になる方はSimien LodgeやLimalino Lodgeに泊まるとよい。

シミエン国立公園までの旅の予算

日本からゴンダールまでの飛行機代11万〜+ホテル1泊6,000円✕2(ゴンダール泊)+現地ツアー代金3万〜4万=約15万円
※公園内に入るには銃を所持したスカウトと呼ばれる人間を雇ったり、料理人を雇ったり、食材を買ったり、交渉したりと、いろいろと手間がかかります。
ゴンダール発の3〜5泊のツアーがあるのでそれに参加するのがベター。

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