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ウルル、カタ・ジュタ国立公園

Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park

更新日:

世界最大級の一枚岩「ウルル」と36個の巨岩群「カタ・ジュタ」

ノーザンテリトリー(北部準州)にあるウルル・カタジュタ国立公園は、オーストラリア大陸中央を南北に走るスチュワートハイウェイから西に入りラセターハイウェイを約270km進むとたどり着ける。公園の面積は1,326km2で、その中心にはウルル(Uluru)/エアーズロック(Ayers Rock)があり、その西に約60km離れた場所に巨大な岩が連なったカタ・ジュタ(Kata Tjuta)/マウント・オルガ(Mt. Olga)が姿を現す。

1872年、探検家アーネスト・ジャイルズ(Ernest Giles)がこの地域を旅しカタ・ジュタを発見。ヴェルテンベルク(現ドイツ、バーデン・ヴュルテンベルク州)の王妃にちなんでオルガと名付けられた。その翌年ウィリアム・ゴス(William Gosse)がウルルを発見。エアーズ・ロックの名前は、南オーストラリア州首相ヘンリー・エアーズ(Henry Ayers)に由来する。

1950年、ウルルは国立公園に指定。1958年にはカタ・ジュタが追加され、ウルル・カタジュタ国立公園となった。1978年から1985年まではオーストラリア政府のもと管理されていたが、1985年10月26日に土地の所有権がアボリジニのアナング族に返還され、その時にオーストラリア政府は2084年までの99年間土地を借り受ける契約をアナング族と交わし、現在は共同で管理している。

1987年、世界遺産登録基準の(ⅶ)(ⅸ)が認められ自然遺産に登録。1994年には文化遺産の基準(ⅴ)(ⅵ)が認められ複合遺産となった。

観光スポット

ウルル(エアーズロック) / Uluru (Ayers Rock)

ウルル(エアーズ・ロック)は高さ348m、周囲9.4km、赤い砂岩で出来た世界で2番目に大きい一枚岩(1番大きいのは西オーストラリア州にあるマウント・オーガスタス)。その多くは地中に埋まっていて、地表に出ているのは全体の5%のみ。ウルルのふもとには泉や洞窟があり、その壁面には文字を持たないアナング族が伝説や伝承、狩猟方法などを後世に伝えるための絵が描かれている。周囲を歩くコースが設定されていて、3〜4時間かけてウルルのまわりを1周するものから、1kmの短いコースまである。ウルル周辺の日中の気温は40℃を超えることがあるので、日射病には要注意。登山は2019年10月26日までは出来たが、アボリジニの掟と文化を尊重し、現在、登山は禁止されている。

カタ・ジュタ(マウント・オルガ) / Kata Tjuta (Mount Olga)

Kata Tjuta
Kata Tjuta / swampa

カタ・ジュタは、ウルルの西に約60kmの位置にあり、36のドーム型の巨岩で構成され一番高いドームはウルルよりも200m高く546mもある。カタ・ジュタはアナング族の言葉で「多くの頭」を意味する。ウルル同様カタ・ジュタも神聖な場所が多くほとんどのエリアの入場が制限されている。一般的には、風の谷(7.4km)とウォルパ渓谷(2.6km)へ続く散策コースのみ開放されている。ここも気温が上がりやすく時間帯によっては入場できなくなる。

ウルル、カタ・ジュタ国立公園の登録基準

登録基準(ⅴ)
ウルル、カタ・ジュタ国立公園の文化的景観は、アナング族の伝統的な狩猟、採集、その他、人々と環境との親密な関係を作り上げてきた古くからの慣習を見事に反映している。

登録基準(ⅵ)
この文化的景観は、マラ、ルンカタ、イジャリジャリ、リル、クニヤといった、チュクルパ族の英雄的祖先の創造物として認識される点で、極めて重要な意味を持っている。この風景は、チュクルパ族が定めた土地と先住民の関係を示すテキストとして読まれている。ウルルとカタ・ジュタの一枚岩は、英雄たちの行動とその存在を証明する生きた証とみなされている。

登録基準(ⅶ)
ウルルの巨大な一枚岩とカタ・ジュタ(ウルルの西32km)の複数の岩のドームは、互いに、また周囲の平坦な砂地jと対照的で、傑出した景観の壮大さを誇っている。ウルルの一枚岩の特徴は、周囲の平原から突然立ち上がる切り立った側面によって強調され、ウルル、カタ・ジュタ国立公園は、アナング族にとって文化的にも重要な場所である。

登録基準(ⅷ)
ウルルとカタ・ジュタのインゼルバーグ(大地から突然立ち上がる急勾配の孤立した丘)は、テクトニクス(地質構造)、地球化学、地形形成のプロセスの顕著な例である。ウルルとカタ・ジュタは、オーストラリア大陸の年代と、比較的安定した性質を反映している。

ウルル、カタ・ジュタ国立公園へのアクセス方法

Qantas Airways, Airbus A330-300 VH-QPA NRT
Qantas Airways, Airbus A330-300 VH-QPA NRT / masak2_ukon

日本からはシドニーやブリスベン経由でエアーズロック空港へ。空港からエアーズロックリゾートまでは無料のシャトルバスが出ています。
所要時間は16時間30分〜24時間くらい(乗り継ぎ時間による)。



わたしのオススメは、ダーウィンもしくはアデレードからレンタカーを借り2、3日かけてオーストラリアを縦断しエアーズロックを目指す方法です。
想像よりもはるかに遠いですが、徐々に近づいてくるウルルを見た時の感動はひとしおです(手前にウルルそっくりなマウント・コナーがあり100%騙されるので要注意ですw)。ただし、夜は夜行性の動物がライト目掛けて突っ込んできたり、道路の上で立ち止まっていたりとかなり危険なので暗くなってから運転するのは避けたほうがいいです。わたくしはカンガルーとぶつかったことがあります。。。



ウルル、カタ・ジュタ国立公園周辺のホテル情報

ウルルから25km離れた場所にホテルやガソリンスタンド、スーパーマーケットなどが集まったエアーズ・ロック・リゾートがある。ここには宿泊施設が7件あって、一番安いのはホステルで38豪ドル、その次がキャンプで43豪ドル。一番高いのはLangitude131°で2泊3,200豪ドル。

・Outback Pioneer Lodge(1泊38豪ドル)
・Ayers Rock Campground(43豪ドル)
・Outback Pioneer Hotel(2泊290豪ドル)
・The Lost Camel Hotel(2泊330豪ドル)
・Desert Gardens Hotel(2泊395豪ドル)
・Emu Walk Apartments(2泊410豪ドル)
・Sails In The Desert(2泊460豪ドル)
・Langitude131°(2泊3,200豪ドル)

https://www.ayersrockresort.com.au/

ウルル、カタ・ジュタ国立公園までの旅の予算

ツアー代金は、シドニーやケアンズを周遊するプランで20〜50万くらい。



個人旅行の場合(2泊弾丸旅行)

往復航空券(15時間15分)カンタス航空+ジェットスター
羽田→シドニー→エアーズロックコネラン空港=105,000円

宿泊代
Outback Pioneer Hotel2泊=290豪ドル

その他
入園料=25豪ドル
レンタカー代(3日間)=330豪ドル

合計15,3000円

個人旅行の場合(7泊:アデレードから車で行く)

旅程
羽田→アデレード→ポート・オーガスタ→クーバー・ペディ→エアーズロック→クーバー・ペディ→アデレード

往復航空券(14時間30分)カンタス航空
羽田→メルボルン→アデレード=61,000円

宿泊代
ポートオーガスタ1泊=8,000円
クーバー・ピディ2泊(10000✕2)=20,000円
Outback Pioneer Hotel2泊=290豪ドル
アデレード1泊=10,000円

その他
入園料=25豪ドル
レンタカー代(7日間)=300豪ドル

合計144,000円

個人旅行の場合(7泊:アデレード〜エアーズロック〜ダーウィン)

旅程
アデレード→ポート・オーガスタ→クーバー・ペディ→エアーズロック→アリススプリングス→マタランカ→ダーウィン

往路航空券(17時間20分) / カンタス航空
羽田→ケアンズ→アデレード=30,000円

復路航空券(15時間30分) / シンガポール航空
ダーウィン→シンガポール→成田=45,000円

宿泊代
ポートオーガスタ1泊=8,000円
クーバー・ピディ1泊=10,000円
Outback Pioneer Hotel2泊=290豪ドル
アリススプリングス1泊=8,000円
マタランカ1泊=7,000円
ダーウィン1泊=10,000円

その他
入園料=25豪ドル
レンタカー代(7日間)=2,600豪ドル
※レンタカーは返却場所が違うと高額になるようです。

合計333,000円

基本情報

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