無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage)
無形文化遺産とは、不動産を保護する世界遺産とは別に、口承による伝統や、慣習、儀式、工業技術など実体の無いものを保護する。
日本からは能楽、人間浄瑠璃、歌舞伎、雅楽、京都祇園祭の山鉾行事、アイヌ古式舞踊、和食、和紙などが登録されている。
世界記憶遺産(Memory of the World)
世界記憶遺産とは、古文書や書物、地図、楽譜、写真などをデジタル化し、多くの人がアクセスできるようにすることを目的とした事業。
日本からは「山本作兵衛による筑豊炭鉱の記録画」、「慶長遣欧使節関係資料」、「御堂関白記」などが登録されている。
日本の暫定リスト一覧
- 古都鎌倉の寺院・神社
- 彦根城
- 飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群
- 北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群
- 金を中心とする佐渡鉱山の遺産群
- 平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(拡張申請)
- 奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島
「古都鎌倉の寺院・神社」は2012年に推薦書を提出したが、ICOMOSによる調査の段階で完全性が認められず「不登録」とされたので、世界遺産委員会への推薦は取り下げた。別の登録基準で再度挑戦するようだが、新たなコンセプトを構築するのに時間がかかるようでいまのところ推薦書の作成の見込みが立っていない。