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アーヘンの大聖堂

Aachen Cathedral

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Nordfassade Aachener Dom - Katschhof - Altstadt Aachen  - Nordrhein-Westfalen - DeutschlandNordfassade Aachener Dom - Katschhof - Altstadt Aachen - Nordrhein-Westfalen - Deutschland / Frans Berkelaar

北ヨーロッパ最古の教会、アーヘン大聖堂

アーヘンは、ベルギーとオランダの国境に近いドイツ西部にあるノルトライン・ヴェストファーレン州に属する都市。フランス語では、礼拝堂(Chapelle)の水(Aix)という意味を持つAix-la-Chapelle(エクス・ラ・シャペル)と呼ばれ、古代ローマ帝国時代より温泉保有地として利用されてきた水の豊かな街。

アーヘン大聖堂はフランク王国のカール大帝の命令により建てられた北ヨーロッパで最も古いローマ・カトリック教会です。936年のオットー1世から1531年のフェルディナント1世まで約600年間、皇帝30人と女王12人の戴冠式がここで執り行われました。このような経緯もあり、アーヘン大聖堂は「皇帝の大聖堂(カイザードーム)」とも呼ばれています。

14世紀以降、礼拝堂に巡礼者が集まるようになり、エルサレム、ヴァチカン、サンティアゴ・デ・コンポステーラとともに、重要な巡礼地の一つとなり、1978年には、ユネスコの世界遺産に登録された最初の12件のうちの1つに選ばれ、ドイツでは最初の世界遺産となった。

パラティン礼拝堂

Barbarossaleuchter - Innere des Aachener Dom - Aachen - Nordrhein-Westfalen - DeutschlandBarbarossaleuchter - Innere des Aachener Dom - Aachen - Nordrhein-Westfalen - Deutschland / Frans Berkelaar

アーヘン大聖堂の中心を形成する八角形の礼拝堂は、カール大帝の命令により796年から805年にかけて建てられた。建築家はメッツのオド。16面の外壁で囲まれた周歩廊の内側に高さ32mのアーチ型天井のある2階建八角形の集中式礼拝堂は、ビザンツ様式で建てられたラベンナのサン・ヴィターレ聖堂をモデルにしている。814年にシャルルマーニュが亡くなると、この宮殿礼拝堂に埋葬された。

初期キリスト教建築における集中式は、生と死が関係する洗礼堂や墓廟としてよく使われ、東ローマ帝国に伝わるとビザンツ建築のベースの形となった。キリスト教で「8」は、イエス・キリストの復活と永遠の命を表している。

礼拝堂の柱は、シャルルマーニュがローマとラヴェンナから持ち込んだアンティークの柱によって飾られ、ドーム型天上には黄金のモザイクが施され、キリストと4人の福音伝道者のシンボル、ヨハネの黙示録に登場する24人の長老が描かれている。オリジナルのモザイクはおそらく800年前後に作られたが、現在のモザイクは1880年、ベルギーの建築家ジーン・バプティスト・ベスーン(Jean-Baptiste Béthune)の計画に従ってヴェネチアのアントニオ・サルヴィアティ(Antonio Salviati)によって修復されたものである。

シャルルマーニュの玉座

Karlsthron im Aachener DomKarlsthron im Aachener Dom / mibuchat

シャルルマーニュの玉座は、パラティン礼拝堂の2階周歩廊の西側にあり、設置当時と変わらず同じ場所にある。936年から1531年の間、31人の王が祭壇での戴冠式の後にこの玉座に座った。

玉座は非常にシンプルなつくりで、青銅の留め金でまとめられた4枚の大理石プレートで出来ている。玉座までの6段の階段は、旧約聖書の列王記に出てくるソロモンの玉座を表している。
大理石と階段はエルサレムの聖墳墓教会、あるいはキリストが裁かれたピラトーの宮殿から持ち込まれたものと言われている。

※入場制限あり。ガイド付きツアー参加者のみ入場可能。

バルバロッサシャンデリア

Aachener DomAachener Dom / mibuchat

パラティン礼拝堂のアーチ型天井から吊り下がったシャンデリアは、フリードリッヒ1世(バルバロッサ:赤髭王)とその妻ベアトリクスが、1165年にシャルルマーニュの列聖を祝うために依頼した直径4.2mの巨大なブロンズ製のシャンデリア。
シャンデリアはヨハネの黙示録にある天上のエルサレムを表している。

ガラスの礼拝堂

Allemagne, Aachen (Aix-la-Chapelle), le Aachener Dom (la cathédrale Notre-Dame), la Madone auréolée de lumière en suspens fut créée en 1524 par Jan von StevensweertAllemagne, Aachen (Aix-la-Chapelle), le Aachener Dom (la cathédrale Notre-Dame), la Madone auréolée de lumière en suspens fut créée en 1524 par Jan von Stevensweert / Marie Thérèse Hébert & Jean Robert Thibault

ガラスの礼拝堂は、1414年、シャルルマーニュの死後600年を記念してパラティン礼拝堂の東側に建てられた。パリのサントシャペルをモデルに、ゴシック様式の礼拝堂の外壁にはめられステンドグラスの表面積は1,000m²以上もあり、Glashaus(ガラスハウス)とも呼ばれてる。
オリジナルのステンドグラスは17世紀の火災の時にひどく損傷し、さらに第二次世界大戦の爆撃によって破壊された。現在のガラスは1950年代に再建されたもの。
ステンドグラスの間の柱には、1420年に完成した聖母マリア、十二使徒、そしてシャルルマーニュの像があります。
アーチ型天井から吊られているのは、オランダのマーストリヒトに拠点を置くフランドル(現在のベルギーとフランス北部地方)の彫刻家Jan van Steffeswertによって1524年に作られた大きな両面彫刻の聖母子像。

パラティン礼拝堂のシャンデリアの真下に安置されていたシャルルマーニュの聖遺物箱はここに移された。

シャルルマーニュの聖遺物箱

Marienschrein (L) & Karlsschrein (R) - Innere des Aachener Dom - Aachen - Nordrhein-Westfalen - DeutschlandMarienschrein (L) & Karlsschrein (R) - Innere des Aachener Dom - Aachen - Nordrhein-Westfalen - Deutschland / Frans Berkelaar

1215年にアーヘンで地元の金細工師によって作られた聖遺物箱は、カール大帝の遺骨が収蔵されてる。
長さ204cm、幅57cm、高さ94cm、突き出た翼廊(トランセプト)のない聖堂の形をしており、金箔と金銅で覆われ、貴石、エナメルと線条細工で飾られている。

正面の切り妻壁には、教皇レオ3世とランス大公大司教の間にシャルルマーニュの像が置かれ、その上の丸い枠からキリストが現れている。反対側の壁にはキリストを抱える聖母マリアと、その両脇に大天使ガブリエルとミカエル、頭上には「信仰」「慈愛」「希望」を擬人化した像がある。長辺にはカール大帝からフリードリヒ2世までの16人の皇帝の像が並び、天上のレリーフはシャルルマーニュの生涯、特にムーア人との闘いの場面が描かれている。

シャルルマーニュの遺骨は一部取り出され、1349年、カール4世の依頼で「シャルルマーニュの三塔聖遺物箱(太ももの骨)」と「シャルルマーニュの胸像(頭蓋骨)」、1481年にはフランスのルイ11世の依頼で「シャルルマーニュの右腕の聖遺物」が作られた。これらは隣接する宝物館に収蔵されている。

聖マリアの聖遺物箱

1220年から1239年の間に地元の参事会によって作られた聖マリアの聖遺物箱(Marienschrein)は、シャルルマーニュの聖遺物箱と同様にガラスの礼拝堂の中にある。長さ184cm、幅54cm、高さ95cm、シャルルマーニュの聖遺物箱とは違い、翼廊(トランセプト)のある聖堂の形をしている。切り妻壁にはイエス・キリスト、反対側には教皇レオ3世、長辺の中央には聖母マリアとカール大帝、その両脇には12使徒が飾られ、天上のレリーフには聖母マリアの生活の場面が描かれている。

聖遺物箱の中にはカール大帝が収集した様々な聖遺物を収蔵。その中でも最も印象的な聖遺物は「聖母マリアのマント」「幼子イエスの産着」「キリストが十字架にかけられたときに腰に巻いていた布」「斬首された洗礼者ヨハネの頭を包んだ布」の4つである。

中世には、これらの聖遺物を見るために、ヨーロッパから巡礼者が集った。14世紀中頃に7年に1度だけ公開されるようになり、その慣習は現在も続いている。次の公開は2021年です。

Pala d'Oro

Aachener DomAachener Dom / pijpers662

パラティン礼拝堂に面する主祭壇はパラ・ドーロ(Pala d'Oro)と呼ばれる黄金の正面飾りが施されています。中央のアーモンド型の枠の中にはキリスト、その左に聖母マリア、右には大天使ミカエル、4つの円形の枠には福音伝道者たち(マタイ・ヨハネ・マルコ・ルカ)のシンボルである人、鷲、獅子、雄牛が描かれ、残りの10個のパネルはキリストの受難(エルサレム入城、最後の晩餐、洗足式、ゲッセマネの園での祈り、イスカリオテのユダ、鞭打ちの裏切り、棘のある冠、ゴルゴタの丘への移行、磔、復活)が描かれている。左上から右下へとストーリーがつながっている。

宝物館

In the Treasury at Aachen CathedralIn the Treasury at Aachen Cathedral / Zooey_

アーヘン大聖堂宝物館には、「ロタールの十字架」、「シャルルマーニュの胸像」、「ペルセフォネの石棺」など、非常に重要な中世の芸術品や聖遺物などが収蔵されている。

ガイドツアー

15.11.2017: NRW-Exkursion zur COP 23 - Aachen15.11.2017: NRW-Exkursion zur COP 23 - Aachen / EnergieAgentur.NRW

シャルルマーニュの玉座とガラスの礼拝堂はツアーに参加しないと近づくことが出来ません。
ガイド付きツアーは、大聖堂のインフォメーションセンターで予約可能(事前予約不可)。
ドイツの祝祭日を除いて、45分のガイド付きツアーが毎日開催されます。
14:00のツアーは英語で行われ、ドイツ語のツアーはほぼ毎時間あります(ただし、週末の朝はありません)。

料金は4ユーロです。

アーヘン大聖堂へのアクセス方法

Riik@mctr

日本からドイツへ行くには全日空(ANA)、日本航空(JAL)、ルフトハンザ航空などがフランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフへ直行便を運行している。フライト時間はおよそ12時間。また、エティハド航空やアエロフロート航空、キャセイパシフィック航空などが乗り継ぎ便を運行しています。直行便より2万くらい安いが、乗り継ぎ時間を含めて16時間以上かかる。

デュッセルドルフからアーヘンまでは電車でおよそ1時間30分、フランクフルトからアーヘンまでは2時間15分かかります。チケットはドイツ鉄道(DB)のサイトから予約可能です。

アーヘン大聖堂周辺のホテル情報

アーヘン市内のホテルは5,000〜1万5,000円くらいが標準価格です。
大聖堂に近いハウス・アム・フーナディブ(Haus am Hühnerdieb)やアクイス・グラナ・シティ・ホテル(Aquis Grana City)は1万円くらいで宿泊できます。

アーヘン大聖堂までの旅の予算

ツアーですが、アーヘンはメジャーな都市ではないのでほぼありません。

個人旅行では以下の通り。

航空券
成田→デュッセルドルフ(約10万〜/12時間)
成田→アブダビ→デュッセルドルフ(エティハド航空利用/約9万〜/16時間)

電車
デュッセルドルフ→アーヘン(片道約25ユーロ/1時間30分〜2時間)

宿泊費
一部屋5,000〜15,000円

2名で4泊した場合、1人当たり11.5万〜13.5万円(繁忙期は別)。

アーヘン大聖堂
住所:Domhof 1, 52062 Aachen, Germany
開館時間:9:00 - 17:15(月〜土)
休館日:日曜
入場料:無料。ただし内部写真撮影する場合は2ユーロ
URL:https://www.aachenerdom.de/en/

基本情報

ドイツの基本情報

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