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世界遺産の基礎知識 No.2 - ユネスコと諮問機関

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基礎知識No.2では、ユネスコと世界遺産委員会の諮問(しもん)機関であるIUCNとICOMOS、ICCROMについて解説します。

ユネスコ

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)は、教育や科学、文化を通じて人種、性別、宗教などの違いを超えて、世界の平和と福祉に貢献することを目的として、第2時世界大戦直後の1945年11月に44ヶ国がロンドンに集まり開催された国連会議で採択された「国際連合教育科学文化機関憲章(ユネスコ憲章)」に基づき、1946年11月4日に設立された国際連合の専門機関。本部はフランス・パリにある。

ユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」という文言があり、設立の目的である平和への理念を顕著に表している。

IUCN(国際自然保護連合)

IUCN(国際自然保護連合:International Union for Conservation of Nature)は、1948年に設立され、国家、政府、NGO団体などで構成される国際的な自然保護団体。本部はスイスのグランにある。
世界中の天然資源や自然環境の保全、野生動物の保護などの活動をしている。世界遺産委員会の諮問機関として自然遺産候補の調査を行う。またレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物のリスト)の作成も行っている。

ICOMOS(国際記念物遺跡会議)

ICOMOS(国際記念物遺跡会議:International Council on Monuments and Sites)は、1965年にヴェネツィア憲章に基づき設立された文化財保存の専門家により構成されるNGO。本部はフランスのパリにある。世界遺産委員会の諮問機関として文化遺産候補の調査を行う。

※ヴェネツィア憲章とは、記念建造物および遺跡の保全と修復のための国際憲章で、遺跡、建造物などを修復する際に建設時の材料や工法を使用することを謳っている。

ICCROM(文化財の保存及び修復の研究のための国際センター)

ICCROM(文化財の保存及び修復の研究のための国際センター:International Centre for the Study of the Preservation and Restoration of Cultural Property)は、1965年にユネスコによって設立された文化遺産保存に関する政府間組織。本部はイタリアのローマにある。

動産と不動産両方の文化遺産の保全を推進、また保全の質の向上だけでなく、文化遺産保全の重要性について認識を高めることを目的とし、また専門家や技術者のトレーニング、研究、広報活動なども行っている。

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