Gorée Island, Sénégal (West Africa) / gbaku
奴隷貿易の拠点とされた「ゴレ島」
ゴレ島はセネガル・ダカール市の港から3km東に位置し、南北に900m、東西に350mの長さの小さな島で、イギリスからアフリカに雑貨や武器を運び、アフリカでは奴隷を積み込んでアメリカ大陸に運び、アメリカ大陸からはタバコ、綿花、砂糖、コーヒーを運ぶ三角貿易(奴隷貿易)の拠点として有名だった。
1536年から奴隷貿易が始まり、推定2000万人のアフリカ人が16世紀から19世紀にかけてこの島を通り、北米、南米、カリブ海へ奴隷として売られていった。
1978年、はゴレ島世界遺産登録基準(ⅵ)が認められ、最初の12箇所のうちの1つに選ばれた。過去の凄惨な出来事を忘れないために負の遺産としての登録もされている。
ゴレ島の観光スポット
奴隷の家 / Maison des Esclaves / House of Slaves
Maison des esclaves / adrienblanc
奴隷の家は、1780年から1784年にアフロ・ヨーロピアンのメティス家によって建てられた。
30人の成人男性がわずが2.5m四方の部屋に閉じ込められ、服は腰布のみ、食事は1日1回と過酷な生活を強いられていた。反抗的な奴隷は地下の小部屋に閉じ込められ、海水を流し込まれる拷問を受けたとされている。
La Maison des Escalves / BobbiLe Ba Photography
帰らざる扉(Door of No Return)。この扉を通り抜け奴隷たちは船に乗せられる。二度と戻れない悲しい船出。
開館時間:10:30〜18:00
休館日:月曜日
入場料:500CFA(約100円)
エストレ要塞 / Fort D`Estrees
島の北部にある円形のエストレ要塞(Fort D`Estrees)は、1852年から1856年の間にフランスによって建てられた。現在はセネガル歴史博物館となっている。
ゴレ島の登録基準
登録基準(ⅵ)
ゴレ島は、人類社会の歴史上最大の悲劇のひとつである奴隷貿易の証拠である。要塞、建物、通り、広場など、この「記憶の島」を構成する様々な要素が、それぞれにゴレの歴史を語っている。15世紀から19世紀にかけてアフリカ沿岸部最大の奴隷貿易の中心地であったゴレの歴史が、それぞれ独自の方法で語られている。
ゴレ島へのアクセス方法
Air France Airbus A319 / arunpnair
東京からはエール・フランスでシャルル・ド・ゴール空港まで13時間、シャルル・ド・ゴール空港からセネガルのダカールにあるブレーズ・ジャーニュ国際空港まで5時間45分。空港での待ち時間も入れておよそ23時間。ダカールからフェリーに30分乗船しゴレ島に到着。
ゴレ島周辺のホテル情報
ゴレ島には数件ほどホテルがあるが、ダカールまで30分の距離なので、無理にゴレ島に泊まる必要はない。
・シェ・アニエス (Chez Agnes)
・オテル・ピラミッド (Hôtel Pyramid)
・レジデンス・ドゥ・ラ・ペ - カナ・プレイス (Residence de la paix - Kana Place)
・オテル・ル・ジョロフ (Hôtel Le Djoloff)
・ラ・ドミュール (La Demeure)
ゴレ島までの旅の予算
ツアー料金は、10日間で40万円〜70万円くらい。セネガルにあるバンディア動物保護区や隣国のガンビアをいっしょにまわるものがある。
個人旅行の場合
1回乗り継ぎ(22時間55分)往復航空券 / エール・フランス
成田→シャルル・ド・ゴール空港(フランス)→ブレーズ・ジャーニュ国際空港(セネガル)=210,000円
2回乗り継ぎ(28時間55分)往復航空券 / エティハド航空
成田→アブダビ国際空港(UAE)→ムハンマド5世国際空港(モロッコ)→ブレーズ・ジャーニュ国際空港(セネガル)=170,000円
宿泊代
1泊5,000〜17,000円✕4泊=20,000円
その他
往復フェリー代1,000円
合計231,000円(参考価格)